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取材からの帰り道は、うっかり転んで、

預かったばかりのタカラモノを

落としてしまわないように、

慎重に、慎重に、歩いて帰る。

手のひらに、ちいさな文鳥を包んで歩いた

幼きあの日のように。

そして、そのタカラモノの輝きが

100年後の誰かのもとにもしっかりと届くように

ひと文字ひと文字、編んでいく。

それがどんなに小さな声で語られた

どんなに小さな物語だとしても。



Writing Factory タカラモノ

棚澤明子

photo by Hiroshi Yoneda

©2021 Akiko Tanazawa

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