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取材からの帰り道は、うっかり転んで、
預かったばかりのタカラモノを
落としてしまわないように、
慎重に、慎重に、歩いて帰る。
手のひらに、ちいさな文鳥を包んで歩いた
幼きあの日のように。
そして、そのタカラモノの輝きが
100年後の誰かのもとにもしっかりと届くように
ひと文字ひと文字、編んでいく。
それがどんなに小さな声で語られた
どんなに小さな物語だとしても。
Writing Factory タカラモノ
棚澤明子
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